ビジネスブログ
2021年07月14日 [IPO]
東証の新市場区分の選択
東京証券取引所は、市場第一部・市場第二部・マザーズ・JASDAQ(スタンダード及びグロース)の5つの市場区分に関して、2022年4月4日付で、スタンダード市場・プライム市場・グロース市場の3つの市場区分に見直しを行います。既上場会社は、2021年9月1日から12月30日までに移行日に所属する市場区分として新たな3市場の区分を選択し、その旨を東京証券取引所に申請することになる。その際、現在の市場区分と選択先の市場区分の組み合わせに応じて、異なる手続きが適用される。例えば市場第一部の会社が、スタンダード市場及びプライム市場を選択する場合は、市場区分の選択申請に係る手続きが、グロース市場を選択する場合は新規上場審査と同様の審査手続きが実施される。マザーズ市場の会社が、グロース市場を選択する場合は、市場区分の選択申請に係る手続きが、スタンダード市場及びプライム市場を選択する場合は新規上場審査と同様の審査手続きが実施される。なお、東京証券取引所は、2021年6月30日(移行基準日)における新市場区分の上場維持基準への適合状況を試算して、その結果を一次判定として2021年7月9日に上場会社に通知しています。一次判定で上場維持基準を充足していないときは、追加報告(選択申請予定日の1週間前までに提出)により適合状況の二次判定が行われる。
新市場区分における上場基準の考え方は、各市場区分はそれぞれ独立しているものとし、マザーズから市場一部への市場区分変更のハードルが低かったような市場区分間の移行に関する基準は設けないとしている。また、新市場における上場維持基準を設け、それに適合しなくなった場合は自動的に市場区分を変更するのではなく、変更先の市場区分における新規上場基準と同様の基準を改めて満たすことが必要となる。
なお、市場区分の選択の届出をしなかった場合、市場第一部、市場第二部及びJASDAQスタンダードの上場会社はスタンダード市場、マザーズ及びJASDAQグロースの上場会社はグロース市場を選択したものとみなします(ただし所定の書類に提出は必要)。
特に市場第一部の会社は、東京証券取引所のプライム市場の上場維持基準を満たさずスタンダード市場となる場合、プライム市場を目指すには新規上場審査と同様の審査を受けなければなりません。プライム市場は、多くの機関投資家の投資対象となりうる規模の時価総額を持ち、よりガバナンス水準を備えた企業であり、流動性やガバナンスへの高い審査基準が設けられています。現在、プライム市場の上場維持基準のハードルに届かない市場第一部の会社では、プライム市場に向けての対策が様々になされている。
新市場区分における上場基準の考え方は、各市場区分はそれぞれ独立しているものとし、マザーズから市場一部への市場区分変更のハードルが低かったような市場区分間の移行に関する基準は設けないとしている。また、新市場における上場維持基準を設け、それに適合しなくなった場合は自動的に市場区分を変更するのではなく、変更先の市場区分における新規上場基準と同様の基準を改めて満たすことが必要となる。
なお、市場区分の選択の届出をしなかった場合、市場第一部、市場第二部及びJASDAQスタンダードの上場会社はスタンダード市場、マザーズ及びJASDAQグロースの上場会社はグロース市場を選択したものとみなします(ただし所定の書類に提出は必要)。
特に市場第一部の会社は、東京証券取引所のプライム市場の上場維持基準を満たさずスタンダード市場となる場合、プライム市場を目指すには新規上場審査と同様の審査を受けなければなりません。プライム市場は、多くの機関投資家の投資対象となりうる規模の時価総額を持ち、よりガバナンス水準を備えた企業であり、流動性やガバナンスへの高い審査基準が設けられています。現在、プライム市場の上場維持基準のハードルに届かない市場第一部の会社では、プライム市場に向けての対策が様々になされている。